2022.01.01
ワイワイLetter
ワイワイ Letter No.4
院長あいさつ
歯を失う最大の原因は虫歯ではなく歯周病です。厚生労働省が定期的に発表している近年の「歯科疾患実態調査」によれば、35歳以上の大人の約
8割が歯周病を抱えています。そして歯周病の恐ろしさは、ただ単に歯を失ってしまうということにとどまらず、全身の病気にも深く関係していることなのです。
歯周病とは歯の周りの歯肉や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気で、原因は歯垢と呼ばれる歯周病菌です。その細菌の毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。炎症性
物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。
また最近の研究ではアルツハイマー型認知症の患者さんの脳内から
歯周病菌が検出されたことから、アルツハイマー型認知症にも歯周病が深く関わっていることがわかりました。
歯を守ることはもちろん、恐ろしい全身疾患を予防するためにも、日々の歯磨きや歯科医院での定期検診はとても重要なことです。
歯周病と全身の病気
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 高血圧
- 糖尿病の悪化
- 骨粗しょう症
- がん
- 動脈硬化
- 誤嚥性肺炎
- 低体重児出産
- 早産のリスク